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にんにくの主な成分 | 効果や効能などを解説

にんにくの主な成分 | 効果や効能などを解説

にんにくといえば「食べれば元気になる野菜」として、素晴らしい効果をもった食材ですよね。しかし、どんな成分がどう体に効くのかというと、知っている方は少ないのではないでしょうか。

ここでは、にんにくの成分がどのような効力をもっているのかを解説しています。

そもそもにんにくとはどんな食材?

にんにくはユリ科ネギ属の多年草です。仲間にはネギやタマネギ、ニラやラッキョウなどが挙げられます。

にんにくを全体でみたとき、65 %が水分、30%が炭水化物、5%が硫黄化合物の食材です。数値だけをみると大したことのない印象がありますが、5%のなかに含まれる硫黄化合物が、にんにくの多様な薬効の源になります。

にんにくの多量栄養素と微量栄養素

にんにくに含まれる栄養素について解説しています。一般的な栄養素としては、多量栄養素と微量栄養素の2種類に分類することができます。

多量栄養素と微量栄養素の違い

多量栄養素

三大栄養素のたんぱく質、脂質、炭水化物などの体を維持するための大きなエネルギー源。

微量栄養素

微量ながら多量栄養素をエネルギーに変えるために、消化や吸収を助ける栄養素。例としてビタミンやミネラルなど。

にんにくの多量栄養素

にんにく100g当たりに含まれる多量栄養素です。100gはにんにくの大きさにもよりますが、まるごと一つを1株と考えて、1.5~2.5株くらいの量です。

成分名
カロリー 136kcal
たんぱく質 6.4g
脂質 0.9g
炭水化物 27.5g
灰分 1.4g
食物繊維 6.2g

上記の栄養表がにんにくの基本的な栄養価です。

次ではにんにくがにんにくと言われる由縁である有効成分である微量栄養素をご紹介します。

にんにくのキモになる微量栄養素

にんにくのビタミン類

成分名
チアミン(B1) 0.19mg
リボフラビン(B2) 0.07mg
ナイアシン(B3) 0.7mg
ピリドキシンB6 1.53mg
葉酸(B9) 93μg(マイクログラム)
パントテン酸(B5) 0.55mg
C 12mg

にんにくのミネラル類(無機質)

成分名
ナトリウム 8mg
カリウム 510mg
カルシウム 14mg
マグネシウム 25mg
リン 160mg
0.8mg
亜鉛 0.8mg

にんにく特有の成分

にんにくに含まれる力の源になる特有の有効成分を解説しています。この有効成分が、多種多様の薬効を生み出します。

アリイン

にんにくはユリ科ネギ属の野菜です。この種の野菜には、アミノ酸のアリインが多く含まれているのが特徴です。アリインはイオウを含んでいる無臭の硫化アリルの一種で、体の酸化を抑えて血流を良くする働きがあります。

とくににんにくのアリイン含有量は多く、にんにくは主に香りを楽しむ目的で幅広い料理に使われている一方で、古くから薬としても活用されてきた歴史があります。

にんにくの成分は、熱を通したり、他の食材と一緒に摂取したりすることで、さまざまな物質に変化し体に作用します。

アリシン

にんにくを刻んだりすり潰すことで、細胞膜をへだてて同居するアリインという無臭成分と、アリナーゼという分解酵素が反応して発生した、にんにくの強烈なニオイのもと。

にんにくの効果や効能は、このアリシンの作用によるものが中心となっているものが多く、強力な抗菌作用をもっています。

このアリシンはニオイのもとと言ったように、揮発性なのでとても不安定なため、様々な物質と結びついて安定化しようとします。この安定化した有効成分が体にさまざまな働きをします。

次からはアリシンが変化した成分で代表的なものをご紹介します。

アリチアミン

アリシンとビタミンB1が結びついたことで生成されたのが「アリチアミンです。別名が持続型ビタミンB1と言われ、ビタミンB1とまったく同じような働きをします。

ビタミンB1には、炭水化物などの糖質をエネルギーに代謝するための作用があり、ビタミンB1が不足するとエネルギーを生み出すことができなく、疲労を感じやすくなります。

ですのでビタミンB1は欠かすことのできない物質なのですが、水溶性という水に溶けやすい特徴のため、体に吸収しづらく、多く摂ったとしても体外へすぐに排出されてしまうのです。

このデメリットをなくしたのが持続型ビタミンB1と言われるアリチアミンであり、脂溶性という水や熱に強い性質になり、体への吸収力が高まり長時間のあいだ体内へ留まります。

これが持続型ビタミンB1と言われる由縁であり、ビタミンB1の効果が長時間持続している状態となるのです。

ですのでにんにくとビタミンB1を一緒に摂ることでアリチアミンとなり、体に効率よく吸収されやすくなるのです。

にんにく自体にもビタミンB1は含まれているので、自力でアリチアミンとなりますが、他の食品からもとることで、より相乗効果となります。

その相乗効果を体現しているのがにんにく卵黄です。

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脂質アリシン

アリシンと脂質が結びついて発生したのが脂質アリシンです。脂質アリシンはビタミンEと同様の働きがあり、血管内の老廃物を排除して血液をきれいにします。

そのため、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などを予防します。また、ホルモンバランスや自律神経を安定されるなどの働きもあり、ストレスをためやすい方にも最適です。

女性にとっての悩みである生理不順や生理痛、さらに不妊が気になる方にもこの脂質アリシンは注目されています。

アホエン

アリインとアリナーゼが結びついて発生したアリシンが、さらに油脂と反応して発生する成分がアホエンです。50~80℃ほどの低温の油で加熱することで生成されます。

パスタなどをつくるとき、フライパンを加熱する前にオリーブオイルと刻んだにんにくを入れますが、この状態で加熱するとにんにくの香り(アリシン)がオリーブオイルに移り、アホエンが発生します。

しかし、100℃以上になるとアホエンは壊れてしまうので、高温処理されている市販のガーリックオイルなどには含まれていない可能性があります。

ちなみにアホエンの効果を引き出すために、低温処理でつくられた「アホエンオイル」というオリーブオイルもあります。

スルフィド類

スルフィドとは、独特なニオイを発する化合物です。海にいくと香る磯のニオイはジメチルスルフィドといい、スルフィド類の一種です。

ネギ類の野菜に含まれているニオイ成分にもスルフィド類があり、にんにくにはアリシンが分解されて、ジアリルトリスルフィド(DATS)、ジアリルジスルフィド、メチルアリルトリスルフィド(MATS)などが含まれます。

スルフィド類というのはにんにくがもともと持っているアリインがアリシンに変化し、そのアリシン化学反応によってオイルの中で分解や結合されてできるのが数種類のスルフィド類です。

ジアリルトリスルフィド(DATS)

アリシンが油脂と反応することで分解され、スルフィド類のジアリルジスルフィド(略してDADS)が発生します。

DADSにはガン細胞の増殖を抑制し、正常な細胞を増やすことで発ガン予防を期待できるとして、注目されている成分でもあります。

抗がん剤は副作用の強さが問題となっていますが、DATSを用いることで抗がん剤の量や副作用の軽減をできないかなどの実験も試みられています。

出典:ニンニクの栄養成分「ジアリルトリスルフィド」ががん細胞を抑制 | 美肌レシピ

メチルアリルトリスルフィド(MATS)

メチルアリルトリスルフィド(略してMATS)は、アリシンが分解されて発生したスルフィド類の一種です。にんにく以外でいうとカリフラワーにも含まれます。

このMATSに期待できる効果は、脳卒中や心筋梗塞、そして動脈硬化の予防です。

脳卒中や心筋梗塞の原因は、血管を詰まらせてしまうことです。体内の血管が傷ついてしまうとそこを修復しようと血小板という粒子がその傷跡を埋めていきます。

それが小さな固まりであればいいのですが、血流を悪くしてしまうほどその固まりが大きくなると血流が止まり体のさまざまなところに血液や酸素が回らなくなります。

その結果、心筋梗塞や脳卒中が起きてしまいます。メチルアリルトリスルフィドのスゴいところは傷ついた箇所を小さな固まりで修復していくことができる点です。

そのおかげで血流が悪くなることがないので脳卒中などの病気を予防できるのです。

ジアリルジスルフィド(DADS)

ジアリルジスルフィド(略してDADS)は、アリシンが分解されてできた化合物で、スルフィド類の一種です。

このDATSに期待できる効果は、肝機能の強化をして解毒作用を正常化、抗菌・殺菌作用があります。

また、抗がん作用が期待されている成分でもあり、研究がすすめられています。

S-アリルシステイン(ASC)

にんにくは熟成することで、S-アリルシステイン(ASC)といわれる、通常の白にんにくが持っている抗酸化成分の約10倍以上の働きがあるとされる成分がつくられます。

数年熟さないと発生しない成分であり、にんにくの有効成分のなかでも薬理効果を期待できるとされ、熟成にんにく、または黒にんにくとして呼ばれ、注目されています。

また、熟成することで発酵がすすむとにんにく臭も大幅になくなり、甘酸っぱいマイルドな風味になります。

スコルジニン

スコルジニンは、1936年に日本の小湊潔(きみなときよし)博士によって命名された無臭の有効成分です。アリシンに熱が加わることでスコルジニンは発生します。

スコルジニンには、鮮度を保つために酸化をふせぐ強力な酸化還元作用があるため、新陳代謝を高め、アンチエイジングや疲労回復、滋養強壮にすぐれます。

さらには血管を広げる効能もあるため、血のめぐりが良くなることで結果的に高血圧や動脈硬化を未然にふせぐことにもなります。

γ-グルタミル-S-アリルシステイン(GSAC)

γ-グルタミル-S-アリルシステイン(GSAC)は、アリインになるまえの段階の物質です。にんにくは熱処理や加工をすることで、正確な有効成分の含有量がわかりづらくなるのですが、GSACはその心配はなく、比較的に安定した成分です。

ですのでこのGSACは、にんにく成分を含んだ食品を販売するさいの規格とされており、購入するさいの判断基準になります。

たとえば、GSACがグラムあたり1.5mg以上の含有量は「にんにく加工食品」と表記でき、以下の含有量は「にんにく含有食品」と表記しなければなりません。

ですのでにんにくのサプリメントを選ぶときは、このGSACの表記を確認することをおすすめします。

まとめ

にんにくを食べることで得られる多種多様な効果は、さまざまな成分が複合的に作用したものです。

しかし、古くから薬効があるとされ、食べ続けられてきた歴史があるにんにくとはいえ、毎日続けて摂取することは臭いなどを考えると意外とむずかしいものです。

そんなときはにんにく卵黄などのサプリメントを飲んでみるのもいいでしょう。卵黄のたんぱく質の作用で臭いが軽減され、飲んだあとに気になる口臭がすることはありません。

また、卵黄の栄養も含まれるので、相乗的に栄養を摂ることが可能です。にんにくの成分を摂りたい方はぜひご参考にしてみてください。

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